1.札幌→室蘭
7時半起床。身支度を整えて荷物をまとめてホテルをチェックアウトした。すすきのの繁華街にあるホテルなのに安くてよかった。築年数がけっこうあるからだろうか。
札幌駅のローソンで買い物をしてからホームに上がる。札幌駅7番線は前の列車が止まっていた。9時過ぎに函館行きの特急北斗8号が入線してきた。列車は183系の7連で、後ろ6号車・7号車が自由席。同じ183系でもオホーツクの車両はボロボロなのに、こちらはまし。オホーツク車両も改造してほしい…。特急北斗は定時の9時19分に札幌駅を出発。ここから苫小牧までは何度も往復している区間。苫小牧を過ぎると海沿いに出る。登別などを通り過ぎ、1時間半弱で東室蘭駅に到着。
東室蘭駅から室蘭行きに乗り換え。10分強の接続なので、すぐに室蘭行きの4472Dに乗った。車両はキハ40の単行。座席は結構埋まっていた。かつて室蘭港へは夕張などの石炭が大量に出荷されていたので、この区間は複線となっている。また、途中の駅も引き込み線の跡が見られる。
東室蘭から10分余りで室蘭駅に到着。だが駅について拍子抜けした。かつての駅から1キロあまり東に移動した新駅は、貨物引き込み線の跡もなく、駅も島式頭端のもの(阪急伊丹と同じ形)だけで、面白くなかった。旧駅舎は明治時代にできたもので、1997年の駅移転まで使われていたようだ。今度はこちらに行ってみたい。
室蘭では16分で折り返しなので、あまり見る間もなく(というか見るところもない)、帰りの4463D東室蘭行きに乗った。こちらもそこそこの乗車率。東室蘭駅では時間があったので、駅の近くのコンビニに行った。東室蘭駅は現在建て替え中で、隣に真っ赤な新しい駅舎が完成しつつあった。
東室蘭からは特急スーパー北斗10号函館行きに乗車。列車は8連で、後ろの7号車・8号車が自由席だった。これに乗って長万部へ向かう。東室蘭の隣の本輪西駅では昔使われていた黒地の駅名標、その隣の崎守駅では国鉄仕様の駅名標が見えた。国鉄使用は全国でも残っているところが多くあるが、黒地は非常に古いタイプの気がする。この辺りは単線・複線が入り乱れる。伊達紋別を過ぎたたりから有珠山と昭和新山が見えた。たしかに昭和新山は変わった形の山だった。
今回の旅行では、Hisakazuが道路地図を買った。道路地図は縮尺や方位が正確なので、現在どの辺を走っているか、これからどのようなところを走るかがよく分かる。今度からは一人旅でも買おうと思う。
2.室蘭→函館
有珠山を過ぎ、かつてバラストを切り出していたという礼文駅は結構大きかった。礼文を過ぎるとトンネルに入り、トンネルを出ると小幌駅を通過する。小幌駅を通過するとすぐにまた長いトンネルにはいる。この小幌駅は三方を山、一方を海に囲まれた陸の孤島で、鉄道以外で訪問することはほぼ不可能。もちろん人家などない。このような駅を秘境駅という。鉄道以外ではいけないことから、釣り客や保線員などの利用があるそうな。この駅の辺りは時速120キロを出すので、駅の写真を撮るにはかなり構えていないといけない。私も構えていたのだが、あまりちゃんと撮れなかった。
とまあ私が鉄っぽい素振りを見せていたら、通路を挟んで向かいに座っていたおじさんが話しかけてきた。このおじさんも同業者で、北海道フリーパスを使って旅しているそうな。このおじさんは昔から相当色々な路線に乗ったらしく、廃止路線では富内線だけ乗れなかったと言っていた。そのような話をしながら、定時の12時52分に長万部に到着した。
私たちは長万部から函館行き鈍行に乗車。おじさんは小樽行き鈍行に乗って、夜行で明朝は稚内に行くそうな。「お気をつけて」と言われておじさんと別れた。函館行き2844Dとは8分の接続なので、すぐに車内に入った。列車はキハ40の単行。特急との接続がよく、この辺は鈍行が激しく少ないためなのか、ボックスシートは全部埋まっていた。
午後1時ちょうどに長万部を出発。2つ先の国縫駅でけっこう降りた。国縫からはかつては瀬棚線が出ており、駅の雰囲気は同じくかつて岩内線と分岐していた小沢駅と似ていた。国縫の次の北豊津駅で札幌行き特急スーパー北斗とすれ違ったが、スーパー北斗が遅れていたので2分遅れで出発。多くの特急が止まる八雲駅では結構乗ってきた。八雲から森までは寝ていた。
森駅では10分余り停車するので、キオスクで駅弁のいかめしを買った。いかめしはいかの腹の中に米を詰めた弁当。戦時中に、するめに加工できない小型のいかの処理と、米の節約を兼ねて作られた駅弁。京王デパートで40年にわたって行われている駅弁大会では35年連続売上個数1位だとか。だが森駅に停車しない特急も多く、停車時間も短いため、森駅での売上は全体の5%らしい。だからこそ森駅で買うことに意義がある。あまり大きくないいかが2つ入って470円。できたてでまだ温かく、うまかった。
森から大沼までは駒ヶ岳の東側を回る通称砂原回りを経由。こちらは大阪行きの寝台特急トワイライトエクスプレス以外は優等列車が通らない区間。森まででは車内放送で「渡島砂原・鹿部まわり函館行きです」と放送が入る。砂原回りは海沿いを通っているのだが、海の見える区域は少なく、山の中を通っている感じがする。大沼回りと合流する大沼駅の手前に流山温泉という駅がある。ここはJR北海道が開発した温泉で、駅前には北海道新幹線の早期完成を祈って200系新幹線が3連おいてある。いきなり山の中のローカル駅に新幹線があってびっくり。しかも中間車はグリーン車だった。
大沼駅で大沼回りと合流。対向列車が遅れたために3分遅れで発車。だが遅れはすぐ取り戻したようだ。大沼からはどんどん函館に近づくので、住宅が増えてくる。渡島大野駅には新幹線の新函館駅(仮称)ができるので、そのことを書いた看板などがあった。函館に近づくと立っている人もいた。定時の午後4時3分に函館駅到着。
3.函館市内
今夜泊まるホテルは函館駅前なので、そこにチェックインし、大きな荷物を部屋におく。数年前に完成したきれいなホテルで、しかも和室なのに安井。やはり和室の方がくつろげる。荷物をおいて再び外出し、市電に乗って五稜郭公園前電停へ。ここにある丸井今井(北海道の百貨店)で色々とお土産や酒を購入。ただし生鮮品は翌日の朝市で買う予定なので買わなかった。酒はもうちょっと高いものを買いたかったが、品揃えがさほどよくなかった。てか京都の酒をおきすぎ。百貨店を出て、温度計を見ると気温は22度程度だったが、Tシャツ1枚でも充分だった。今回の旅はだいたいTシャツ1枚で動ける気候だった。まあ道東や道北には行っていないので、そちらはこれではさすがに寒いだろうが…。
市電で函館駅前へ戻り、丸井今井で買った荷物を部屋において、また外出。朝市の方に行ってみたらさすがに夕方なのでどこも閉まっていた。「どんぶり横丁」という、きれいな建物があった。去年はこんなものがなかった気が…と思って帰京後調べてみたら、今年の4月に立て直したそうな。駅の本屋で立ち読みし、うまそうな居酒屋を探した。そして行ったのが活魚 炉ばた 函館山。どうやら有名度は高くないようだ。食べ物を頼んだ時に、北海道最後の夜が云々と話していたら、店員さんに「北海道の人じゃないの?」と言われ、そうだと答えたら、活いか造りをすすめられた。そして出てきたのがいか一杯まるごとの造り。下半身?はそのままになっており、足を触るとかなり動く。透き通っているいかの刺身は非常にうまかった。いかの足は「見せ物」で、刺身か焼くか選べる。好みの調理法を店員さんに言うと、調理してまた持ってきてくれる。我々は刺身を選択。足がぶつ切りにされたのに、まだ動いていた。すごい生命力だ…。
これ以外にはアスパラバター・新じゃが揚げ・イカコロッケ(いかのすり身が入っている)・さんま刺身・鮭ハラミ・たこ刺身・ほたて雑炊を食べたが、どれもやばいぐらいうまい。酒はビールと日本酒を1杯ずつ頼んだが、それで合計7000円。安すぎです。ちなみにいか一杯活け造りは1470円だった。
食後、ホテルの1階にあるコンビニで買い物。北海道ではつぶ貝の串(つぶ串)がおでんの具となっている。部屋に戻って少しテレビを見てから風呂へ。風呂は大浴場というか中浴場ぐらい。しかし今までずっと部屋風呂だったのでくつろげた。風呂から上がってきてからけっこう飲んだ。つぶ串やいかすみ入りさきいかなど、北海道オリジナルのつまみだと酒も進む。
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